ファースト守備の上達のポイント「プロが語る一塁手の奥深さと難しさ」
野球のファースト(一塁手)の上達ポイント
ファーストのポジションで難しいポイントは ・・・
- ベースを踏みながら送球を捕球する
- 野手の送球ミスやショートバウンドに対応する
- バント処理
ということが挙げられます。
ファーストの初心者の場合は、ベースを踏みながら送球されたボールを捕球します。
すでに送球待ちの状態からベースを踏んで待っているんですね。
しかし、この待ち方の場合では、野手からの送球が逸れた時に対応しにくい体勢なんですね。
ですので、ファーストはベースの前に少し出て「捕球と同時に伸びながらベースを踏む」という技術が求められます。
基本的に右利きならば、利き足の右・左利きならば、利き足の左でベースを踏みますが、状況に応じて捕球しやすい足でベースを踏むようにしましょう。
送球をする選手のクセを掴んでおくのも重要です。
このサードは右にボールが逸れやすい・ショートはボールが浮きやすい・セカンドは左に逸れやすいなどですね。
また、野手からの送球は素早いために「不規則な回転」がかかることもあります。
そうなれば、チェンジアップの様なボールがくることもありますので、少し変化する様な送球にも対応できる様にしましょう。
ファーストの守備位置の調整
セカンド・サード・ショートが打者や状況に応じてポジショニングを変えると同様に、ファーストも常に定位置ではいけません。
長打警戒の場合には一塁線に寄って、一塁線を抜かれない様にします。
右バッターのスイングのヘッドが下がっていてもライン際を詰める様に意識をします。
このケースでは打球に切れていく様な回転がかかることも頭に入れておきましょう。
右利きのファーストでは、ゴロを捌いてからサードやセカンドに送球する際には、他の野手と違いステップが逆になるのも難しい一つのポイントになります。
☑ ファーストの打球方向の割合
ファーストに飛んで来た打球で一塁線に転がるボールはどの程度の割合なのでしょうか?
第95回甲子園データでは次のような割合になっています。
- 正面の打球 75%
- 自分より右側(セカンド方向)21%
- 自分より左側(一塁線方向)4%
ファーストへの打球で一塁線に来る割合は4%という結果が出ています。
実はこの割合はサードへ飛んで来る打球で、三塁線に飛ぶ割合と同じなんですね。
その他のファーストの細かいポイント
ファーストが最も注意することが「後逸」になります。
後逸すればランナーは一気にスコアリングポジションの二塁まで進塁してしまいますので、後逸のリスクがある場合には、アウトにするよりも「捕球を優先」する判断も求められます。
キャッチャーなどからの送球では、ランナーと被らない位置で構えましょう。
プロ野球の一塁手が語るファーストの難しさや、ショートバウンドを捕球する技術
☑ ファースト守備の難しさ
ファーストのショートバウンドやハーフバウンドの一般的な捕り方は「新井貴浩」で、少数派が「駒田徳広」になるかと思います。
駒田の引いて捕る方法は、バウンドが変化するのでかなり難しいですし、新井貴浩が解説している様に少しでも早く捕球できるのが「伸びて捕る方法」ですね。
☑ ショートバウンド・ハーフバウンドを体を伸ばして捕る方法
すくい上げて捕る方法と逆シングルで捕る方法の2つあります。
しっかりと体を伸ばして、バウンドが上がりきる前(バウンドしてすぐ)に捕球します。
バウンドとほぼ同時ですね。
バウンドしてすぐでは、ボールの弾みが少なく大きく移動しないためにボールが捕りやすいです。
☑ ショートバウンド・ハーフバウンドを体を引いて捕る方法
この方法はバウンドの変化に対応する難しさがあります。
こんなファースト守備をしていたら、監督やコーチから「前で捕れ!」と怒られそうです ^^;
ファースト守備の上達ならば、元プロ野球内野手でプロ野球の内野守備コーチの清家政和の野球DVDが参考になりますよ!