キャッチャーがリードをする時にはバッターを観察して配球を組み立てる
よくキャッチャーはバッターを観察しなければいけない。と言いますが具体的にはどこを観察すれば良いのでしょうか?
簡単に思いつくのは ・・・
- バッターがベース寄りか?離れているのか?
- バッターボックスの後ろか?前か?
- 手が長くてインコースは窮屈そうなスイングをするな
- アウトコースには届かないな
- バットを短く持っているなら外には届きにくいな
ということではないでしょうか?
今回はもっと具体的に見るポイントをお伝えしたいと思います。
少年野球の配球
少年野球レベルの配球ならば、色々とはできませんので、簡単な配球の中心としては下記の考えで攻めて良いでしょう。
- 内に速く、外に緩く
- 内に高く、外に低く
- 対角線を使う
という初級レベルの配球ですね。
中学生、高校生とピッチャーのレベルが上がればそれだけリードも変わりますので、配球も色々な選択肢が増えてきます。
また、バッターのレベルも上がるので、ワンパターンの攻めでは通用しなくなります。
バッターを観察する時に見るポイントとは?
大会で初めて対戦するチームも多いでしょう。
その様な時にリードをする時に必ず役立ってくれるのが「打者の観察」になります。
☑ 打者のスタンスをチェックする
- スクエアスタンス(水平)
- オープンスタンス(右打者なら左足が下がる)
- クローズドスタンス(右打者なら左足が出る)
スタンスの幅が水平でなく、オープンスタンスならば内角が苦手なことが多いです。
またオープンな分、内角球を打たせてもファウルになることが多いので、カウントが稼ぎやすいです。
逆にクローズドスタンスではその逆の傾向があります。
ただし、打者の中にはわざとオープンに構えて内角を誘う打者もいる事を覚えておきましょう。
☑ バットのグリップの位置をチェックする
グリップがキャッチャー側に向いている構えの場合には、バットがスムーズに出にくいです。
この構えの打者は内角の速い球が苦手なことが多いです。
グリップが体に近い打者は、ボールに当てるのが得意なケースがあります。
ボール球を振らせて打ち取りたいタイプになります。
グリップ位置が高い打者は、スイングが大きい傾向があります。
このタイプもグリップがキャッチャー側に向いている打者と同じ攻めをします。
逆にグリップ位置が低い場合には、グリップ位置が近い打者と同じ攻めになります。
☑ 打者のタイプを観察する
初級から積極的に振りにいくバッターでは初球から勝負球で良いです。
逆にじっくり見たり粘るタイプには勝負球に困ったらアウトロー直球を選択してみましょう。
意外と見逃すケースが多いです。
☑ 打者の反応を観察する
- どのコースや球種に反応したのか?
- また逆に反応しなかったのか?
- 初級は完全に見逃し傾向にあるのか?
などの反応を見ます。
これらのバッターのタイプや状況に応じて配球を組み立てると良いでしょう。
また打者だけでなく相手ベンチの動きも見ておく必要があります。
☑ ピッチャーのレベルが高い場合には
投手のレベルが高い場合には、打者一巡目では変化球を一種類隠しておく事もできます。
そして二巡目から隠していた球を混ぜていくとバッターも的を絞りにくいです。
あくまでも一定レベル以上の話ですので、その日のピッチャーのコンディションで、どの球でカウントが取れるのか?今日はどの球のコントロールやキレが良くて勝負球に出来るのか?を判断する必要があります。
☑ ストライクを先行させる重要性
その日のピッチャーの調子や主審のクセなども早い段階で把握する必要があります。
ですので、ストライク先行で配球を組み立てましょう。
- いつもならこの球でストライクが取れるけど今日はストライクが入らない
- ストライクコースなのに主審にはボールコースだとジャッジされる
などの懸念があります。
配球の基本は内側から外側が基本です。
ストライクを先行させて、バッテリー有利になれば勝負の時に厳しいコースで勝負ができます。
はじめは厳しくないカウント球でカウントを稼いで、追いつめたら厳しいコースが理想です。
バッテリーとしてはストライクで勝負するよりも、ボール球で勝負できた方が打たれる確率は下がりますからね。