キャッチャーのリード「配球のセオリーとインサイドワークVol.4」
キャッチャーのリード編も4回目になりました。
今回のリードと配球編は ・・・
- 配球のセオリー
- 初球の入り方
- インサイドワークの考え方
など、今までのリードや配球の補足的な説明になります。
配球のセオリー
配球には一般的に「セオリー」と呼ばれるものがあります。
小学生~中学生などは当てはまるケースが多々ありますが、高校生以上ならあくまでも参考として知っておくのがセオリーになります。
なぜ、小学生や中学生に良いかと言えば、ピッチャーの球種が少ないからです。
- ストレートとチャンジアップのみ
- ストレートとカーブのみ
と変化球の種類が限られてくるからです。
配球のセオリーで言われている内容は次の通りになります。
- 初球はストレートが多い
- 初球ストレートならば2球目は外角への変化球がカウント球
- 配球に困った時にはアウトロー
- 配球は対角線を使え
という事です。
中学生までならば、結構あてはまりますよね。
初球の入り方は?
初球でストライクが取れるかどうか?で、その後の配球も変わってきます。
もちろんバッテリー有利にしたいので、初球はカウント球でストライクが欲しいです。
状況に応じてスクイズ警戒、得点圏へランナーがいるので初球の入り方に注意するケースなどがあります。
スクイズを警戒する場面では外したり、初球の入り方に注意したい場面は「初球から勝負球を使う」こともあります。
プロレベルでは色々な球種もありますが、アマチュアレベルならば初球はその日の「ピッチャーがストライクが取れる球」を使っていきたいところです。
もちろん、前の打席を考慮して打者の得意コースや傾向が分かればそれも考慮します。
初球の入り方がマンネリ化すれば初球を狙われてしまいます。
打者の一巡目、二巡目では初球の入り方は変えていくと良いです。
インサイド(内角)の使い方
インコースをうまく使うのも大切です。
外角一辺倒ならば狙い打ちされてしまいます。
しかし、インサイドには怖さがあります。
甘目に入れば長打になるかもしれない。という事ですね。
また、甘目に入ってはいけないし、打者にぶつけてもいけないので、球威やコントロールに苦労する投手もいます。
ですので、インサイドワークが難しいと言われるんですね。
これという正解はありませんし、その日のピッチャーの様子でもインサイドワークは変わってきます。
試合中に、その日のピッチャーの調子やボールが通用するのか?試していくのもキャッチャーの役割です。
試したいボールやコースは、リスクが少ない場面で試しましょう。
例えば、序盤の2アウトランナーなしの場面などですね。
キャッチャーのインサイドワークや配球にもっと詳しくなりたいなら ・・・
>>> 配球の教科書
☑ 松井秀喜を工藤公康はどう抑えるのか?
左投手vs左打者の駆け引きになっていて面白い内容ですよ ^^ /